糖質制限の試した患者様の反応

こんにちは。



しらふじ整骨院の石川です。



ここ1〜2ヶ月前から、同じ職場の樋口先生が、多くの患者様から「痩せた」「スリムになった」などのお声かけをされているのをよく耳にします。



実は、樋口先生、お昼ご飯を炭水化物を極力なくし、ゆで卵や鶏肉などに変えて過ごされるようになりました。



もともと朝ごはんはそんなに多く摂取する生活ではなかったようで、夜もお酒などは今でもしっかりと飲んでいるようです。



なのに、炭水化物を減らしただけで、体調は良くなり、体重も減って、腹筋も割ろうとポジティブ思考に。



この変化



凄いですよね!!たった1〜2ヶ月で。



さて、この出来事から女性の患者様もちょっと糖質制限をしてみようかしらという方がいらっしゃいまして、実際に2週間ほど前から実践しだした方がいます。



その方も

「すごく体の調子が良い」「体が柔らかくなった感じがする」



とお話ししていました。



では、なぜそのような感覚の変化が起こったのかを今回はお話ししていきます。



まず糖質の摂りすぎがなぜ身体に悪いのかを理解する必要があります。



糖質の摂りすぎによって体内で起こる変化が


「糖化」


です。


この糖化現象・・・コラーゲンの多い場所に発生しやすい特徴があります。



「コラーゲン」と聞くと多くの方がまず思い浮かべるのが「肌」かとは思いますが、それ以外にも多くの場所で必要とされています。



①「眼」

眼は「むき出しの臓器」と言われるほどの場所です。

コラーゲン組織で覆われており、ここが糖化されると「白内障」です。


②「肌」

多くの方が思い浮かべる場所が肌ですが、弾力性やみずみずしさ、潤いやキメなどコンディション維持のために不可欠な栄養素です。


③「血管」

血管の弾力性を決めるのもコーラーゲン組織です。

硬くなれば血圧が安定しにくくなってきます。心臓からの拍動によって血液が一気に流れても血圧は安定のままですが、柔らかさがなくなると急激に血圧の上昇に関係していきます。

動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞の原因に・・。


④「腎臓」

腎臓は濾過する臓器になりますが、この濾過するフィルターになる場所がコラーゲン組織で構成されています。

ここがダメになると、血液の濾過ができなくなり老廃物や不純物の排出ができなくなります。さらに腎臓はあらゆる臓器の司令塔としてネットワークの構築を担う重要な臓器です、ここが潰れると多臓器不全(他の臓器も機能停止)という症状に陥ってしまいます。


そしてこの①〜④ですが、この流れを見ていただくとある病気に行き着くことがわかります。



目が見えなくなり(失明)

肌の褐色がなくなり、不健康状態に(シワやたるみ)

血管の阻害が起こりやすく(四肢の切断)

腎機能が低下(人工透析)


まさに「糖尿病」の流れそのものなのです。



糖尿病とは「糖化」と「酸化」が同時に起こる病気なのです。



それほど、この「糖化」によって人の体に与えるダメージは深刻なものになるということなのです。


昔は雑誌のダイエット特集といえば「カロリー制限」が主流で、缶チューハイはカロリ、ビールもカロリーオフがメインでした。



しかし、今は全く違いますよね。


お酒は糖質オフ、ダイエットも糖質を抑えた食事、コンビニではタンパク質の含有量と糖質含有量がメインに書かれていたり、吉野家はライザップ牛丼、モスバーガーは菜摘バーガーや肉肉肉バーガー、白米をカリフラワーに置き換えたり、ローソンはブランパンに。


とにかく、糖質制限をする意味はこの「糖化」を防ぐということが目的になってきます。



では、話を戻しましょう。


患者様の体感で、体が柔らかくなった感覚などが出たのはどうしてでしょう?


それは

糖化によってコラーゲンがダメージを負うとイラストのように正常な構造が歪んだ状態になってしまいます。



それによって、筋肉や皮膚が正常な動きができず、つっぱり感や硬さがあちらこちらに出やすくなります。



筋肉や皮膚の弾力性にトラブルが出れば、そこに関与する関節にも当然影響が出ます。



関節の動きが妨げられ、可動域がどんどん狭まります。


お辞儀がしんどい、正座がしづらい、肩がうまく回らない、うがいがしづらいなどの日常生活の動作が低下していきます。



結果、血流が悪くなり筋膜の滑走(滑り)も失われていきます。



それがいわゆる慢性的な腰痛や肩こりの原因の1つにもなっていくという仕組みです。



先ほどの患者様は、なるべく炭水化物やパンをやめてみたそうです。

その結果、体内から糖質が徐々に減っていったことによって、炎症レベルが下がっていったと考えられます。



糖の摂取量が多いと、糖化によって炎症がいたるところで起こります。



しかも、人は体内で糖を作るメカニズムを持っています。

それが


「糖新生」


よって、糖を無理やり摂取しなくても問題ないのです。



炭水化物や小麦(グルテン)の摂取を控えることで、面白いほど体には変化が出ます。



ちなみに、この糖化は体の中で「慢性炎症」も引き起こします。



炎症には2種類

・急性炎症・・・切り傷など目に見えて腫れたりするような炎症

・慢性炎症・・・自覚症状がなく、体内で無数に起こってくる内臓・血管・筋肉などに起こる炎症


この炎症についてはまた別の機会でお話ししますが、長生きされた有名な「きんさんぎんさん」



特にぎんさんは、身体の血管年齢が実年齢よりも20歳以上若かったことがわかっています。



慢性炎症が極端に低かったことが、その後の調べで明らかになっています。



みなさんにもぜひ、健康寿命を延ばすような生活にしてもらい、痛い場所を食事からも和らげていけるように、これからも発信し続けていきたいと思います!







〜おまけ〜

よく、「ご飯やめられない」「パンが大好き」


そこで、まず考え方を変える必要があります。


それは・・・・・・


「主食」という考え方をまずは綺麗さっぱり忘れてください。


というのも、主食が炭水化物という概念は世界を見ても日本ぐらいなのです。


海外で「メイン」と言われるのは、ステーキや魚のムニエルなどを指します。


飛行機での食事で受ける質問を思い浮かべれば解りやすいですね。


この「主食」という考え方をなくさないと、主食は食べなきゃみたいな変な思い込みが抜けないので、お米やパンを省くことに抵抗感が生まれていたりします。


別に法律で主食はご飯って決まっているわけではありませんので、考え方変えると楽になったりもします。

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